詳細見積もりがヨシ!となったら、いよいよ契約です。
契約の際のポイントはいくつかありますが、まずは
支払い計画 について。
契約書には
支払いの計画(どんな名目で・どれだけの額を・いつ支払うのか)
を明記しなければいけません。
実際に数千万円という大きな金額を
全て自己資金でまかなうという方は少ないので
ほとんどの方が自己資金と借入れ(住宅ローン)を合わせて家づくりの資金を捻出します。
(最近では、自己資金無しで全てを借入れ(住宅ローン)でまかなう方もいらっしゃいます)
その支払い計画は通常
5回 に分けられます。
その理由は… 以前には住宅の金銭関係のトラブルが多く、最初に全額支払いを受けて
そのままドロン!と「持ち逃げ」・「計画倒産」ということが多かったからだそうです。
そこで、
「出来高分をいただく」という支払い方法が一般的になりました。
以下は私の勤める工務店の例です。
1回目 申し込み金
2回目 契約金・設計料
3回目 基礎着工時金
4回目 上棟(建て前)時金
5回目 引渡し時金・消費税
金額のボリュームで見ると、1~3回目・4回目・5回目と 1 / 3 ずつに分けられます。
工務店側から見れば、
実際の家づくりの工事の前に各業者さんへ発注を出します。
各業者さんはそれぞれの担当工事の着手以前に必要な材料などを発注します。
(例えば、基礎工事は家づくりの一番最初の1ヶ月間に行いますが、発注はその前、
そして工事の翌月には工務店へ工事費用の請求書が出てきます)
と、いうことで 工務店側でも
「出来高分をいただく」ということが一番良い方法なのです。
ちなみに公的な住宅ローン(公庫・公庫財形・フラット35など)は建物が完成して、
工事の完了検査と表示登記(建物が建ったという登記)が済み、抵当権の設定
(土地・建物を担保にいれる登記)と保存登記(建物の所有者を明らかにする登記)が
終わらないと実行されません。 通常建物の完成から1~2ヵ月後です。
そこでお施主さんが借入れ(住宅ローン)の実行前に工務店への支払いをするために
各金融機関では
「つなぎ融資」という商品を用意しています。
また、各銀行独自の住宅ローンの実行時期は工事請負契約後や上棟後、屋根工事後など、
銀行や商品によってまちまちですが、実行の翌月にはローンの支払いが始まりますので、
借家の方は家賃とダブってしまうので注意が必要です。
支払い計画のときには、
どの段階で手元にどれだけの自己資金が必要なのか
を考えておくことも必要です。
住宅ローンの実行までに必要になる現金として考えられるのは、
申し込み金、契約金、設計料、着工時金 に加えて
解体費用、地盤調査・改良工事費用、
地鎮祭費用、引越し・仮住まいの契約費用 など。
あらかじめ、しっかりと家づくり資金の出納をチェックしておきましょう。
ところで、実印を使う機会ってそんなに無いんですよね。
車を買うとき、家を建てるときくらいなので、持っていない方も多いんですよ。
次回も「契約のポイント」つづきます。
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