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私のような工務店の営業としては、みなさんにオススメする材料の良い点も問題点も
的確・正確に伝えて、判断していただくようにしています。
前回までの内容(天竜材を学ぶ ① ② )がメリット。
一方で、天竜材(新月伐採材)を使うにはクリアしなければいけない問題点も。
それは、大きくわけて2つ 「価格」と「品質」の問題があります。
「価格」の問題とは、
一般の材料に比べて、みなさん(エンドユーザー)に提供できる価格がどうしても高くならざるを得ないということです。
どうして価格が高いのでしょうか?
――― 山の手入れをして、良い材を育てれば、適正な価格で売ることができる ―――
そんなシステムづくりをしなければいけないからです。
最近、国や県、市町村でも様々な取り組みが始まっていますが、高い品質の材料を安定して供給できるシステムをつくるには、私たち工務店や住まい手(消費者)が(その手間代まで含めた)値段の材料を納得して使うことが必要だといわれています。
どのようにしたら、林業従事者・製材業者が林業を安心して生業としてつづけられ、工務店が自信を持って木の家を提供でき、住まい手が価格に納得して満足して住みつづけられるのでしょうか?
その答えを見つけるためには、林業が「儲からない」業種となって、従事者の高齢化・後継者不足が問題となっている現実も皆さんと一緒に考えていかなければいけません。
また、(適正な)「価格」に納得するには、「品質」も大切ですよね。
ここで考える「品質」とは、主に含水率(材に含まれる水分の率)です。
色艶の良さ、強度などの良さに加えて、住まい手が安心して住み続けることができる(=メンテナンスの)ことを考えたときに、梁や柱が反ったり、捻れたりということが少ない方がいいですよね。
もちろん、無垢材を使うということはそういった可能性があるということを知っていただいたうえで、床鳴りを直したり、仕上げ材の補修をしたりと、工務店と住まい手とでメンテナンスをしながら住んでいただきます。
それでも、より安定した品質の材料を提供しようと思うと、より含水率が少ない(しっかりと乾燥している)方が安心できます。
その基準は各設計者や工務店で違うと思いますが、今 駿河工房で住まい手の皆さんに提供している梁・柱材は、「人工乾燥をすることでより含水率を下げる」という工程を経たものです。
現時点では、多少 色艶の良さが損なわれるというという問題点がありますが、「より良い色艶」と「より安定した品質」のどちらを採るかは悩ましい問題です。
不用意に品質の安定しない無垢材を使うことが、エンドユーザーにとっての「不満」となり、同時に工務店にとっての「クレーム」となる例も多いと聞きます。
家づくりに携わる全員が、材料の良い面も問題点も知って使うことが大切ではないかと感じました。
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お気軽に直通メール<plavi_758@excite.co.jp>または
電話<054-257-3385(駿河工房㈱・宮川宛て)>でご連絡ください。
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